日本周産期・新生児医学会周産期専門医制度について

日本周産期・新生児医学会 専門医制度委員会
委員長 高橋 尚人
副委員長 左合 治彦
副委員長 田口 智章


 一般社団法人 日本周産期・新生児医学会は,優れた知識と錬磨された技能を備えた周産期医療の臨床医を社会に送ることで社会の福祉に貢献することを目的に周産期専門医制度を発足させました。この制度により、我が国の妊産婦,胎児及び新生児がより高い水準の医学・医療の恩恵を受けられるようになると考えられます。
 本学会はこの目的を達成するために,専門医制度委員会を設置し,そのもとに専門医認定委員会,施設認定委員会及び専門医試験委員会を設置し,専門医制度を運営しています。
 周産期専門医とは,専門的な知識と技能によって周産期医療の一定の水準を維持し、さらに他の医師に適切な指示を与える能力を有する医師で,本学会はこのような医師を育成し,周産期専門医として認定して来ています。
 周産期専門医は,研修領域により周産期専門医(新生児),周産期専門医(母体・胎児)の2領域があり,周産期専門医(新生児)は2004年4月1日から,周産期専門医(母体・胎児)は2006年4月1日から専攻医研修を開始しました。周産期専門医(新生児)は2007年から専門医の認定を開始し,2017年現在800名の専門医を認定しており,周産期専門医(母体・胎児)は2009年から専門医の認定を開始し,2017年現在931名の専門医を認定しております。
 また,周産期専門医(新生児)は2012年から,周産期専門医(母体・胎児)は2014年から,周産期専門医の更新が始まり,指導医としての資格を有する専門医が誕生しております。多くの専門医や指導医のご支援をいただきながら,更なる周産期専門医制度の充実に努めていく所存です。
 なお,2016年より新たに認定外科医制度(小児外科)を開始し,2年間で88名の認定をしています。
 2014年5月7日に一般社団法人日本専門医機構が設立され,2018年より新専門医制度のプログラム制による基本領域の研修が開始されました。今後の専門医の認定は日本専門医機構と学会が共同して行うことになります。こうした専門医制度を巡る状況の変化に備えて,専門医制度委員会では,基本学会との連携を図りつつ,同じsubspecialtyの諸学会とも情報交換を行いながら,より良い専門医制度の確立に向けて機構との調整を図ってまいります。
 周産期専門医制度が妊産婦,胎児及び新生児により多くの恩恵を与えることができるように,皆様の更なるお力添えをお願い申し上げます。